騙せれて腎臓を抜かれる人も…
全ての臓器ブローカーがきちんと村人の同意を得ているわけではありません。
さらわれきて、無理やり摘出手術を受けさせられる人もいます。
あるいは別の手術が必要だと騙されて知らないうちに腎臓を摘出されてしまうケースもあるそうです。
腎臓をふたつとも取られて殺された人もいます。
こうして収穫された臓器はドナーが受け取る金額の
6倍もの値段で裕福な被移植者に売りつけられています。
ガネーシュ・バハドール・ダマイという男性も同じような体験をしました。
彼は実入りのいい仕事を探してインドへ行き、
インド南部のバンガロールで見知らぬ連中と酒を飲みました。
いつの間にか注射をされて24時間の間意識がなくなり、
目覚めたときは病院にいて腎臓を取られた後だったという。
3ヶ月後、150ドルを与えられて家に帰され、狭い土地を買ったそうです。
ブローカーの陰に怯えるネパールの村人たち
ネパールの人権を守る会の弁護士でコーディネーターのラクスマン・ラミヒハネによると
治安部隊が定期的に監視しているにもかかわらず、
村人たちは自分の住んでいる村で恐怖と不安を感じているという。
インドや外国での実入りのいい仕事やいい暮らしをエサに
彼らを誘惑しようとする新顔のブローカーと毎日遭遇しなくてはならないのです。
村に戻ってきても騙されて腎臓を売ったことが村の噂になり、
半ば村八分的な存在になってしまい、
その子どもたちまでが学校でのけ者にされることもあります。
こうした状況に不満が重なってうつ状態になり、
飲酒におぼれてしまう人もいるそうです。
臓器売買はネパールでも違法です。
にもかかわらず毎年、およそ1万の闇市場が7000もの腎臓を取引しているという。
識字率の低さの他にも原因は数多くあり、
最大とも言われている原因はインドに行く際にパスポートなしで入国できてしまうところにあります。
そしてそのインドに古くからあるカースト制度で
ネパールの少女たちの人身売買ブローカーや
腎臓ブローカーたちの居心地のいい無法地帯にさせてしまっています。
根が深い闇なので簡単に撲滅できないのも問題ですね。
参照元http://kwsklife.com/