世界大戦で気が遠くなるほどの人命が失われたのにも関わらず、人間は今でも争い続けています…。
今回は、人間の争いによって生まれた戦争の戦地で大活躍した1匹の犬がいました!
戦争の戦地で大活躍した1匹の犬
こちらの犬は「ライアランド」という名前の犬です。
一見すると普通の愛玩犬に見えます。
しかし、彼女は爆発物探知犬としてイラクで活躍していました。
アメリカ海軍の軍役犬だったのです!
戦地で、活動を続けていたライアランドですが、退役後に病気のため、亡くなってしまいました。
任務を全うしたライアランドと彼女に敬意を表す海兵隊員の物語をご紹介します。
21発の礼砲を挙げて天国へ
彼女は2009年に退役し、年長のハンドラー(犬を誘導する人)であったジョシュ・サザーランド軍曹に引き取られ、
アメリカで幸せに暮らしていました。
しかし、あるときに体調が急変したそうです。
突然食べることも水を飲むこともできなくなり、無気力で高熱にも苦しんでいました。
そして、8月8日に癌で天国に旅立ったそうです。
お葬式にはサザーランド一家の家族や友人、
他にも動物病院のスタッフや退役軍人会のメンバーもライアランドとの別れを惜しみ参列してくれました。
「その瞬間、こみ上げてくるものがあり言葉になりませんでした。 ですが、晴天に恵まれライアランドを送り出すには最高の美しい日でした。」
星条旗を受け取ったサザーランドさんは、その時の事をこのように語りました。
現役当時の事を、サザーランドさんはこう語ります。
「普段はごく普通のエネルギッシュでハッピーな女の子でしたが、仕事になると真剣そのものです。 一度始めると止めないのです。心から自分の任務に誇りを持って取り組んでいました。」
ライアランドは退役後、すんなりとサザーランド家に馴染んだとのこと。
妻のケイリンさんや2人の息子さん、先住の犬ともすっかり打ち解けていました。
現在のサザーランドさん
サザーランドさんはライアランドとの出会いがきっかけで、現在は
「アメリカ合衆国国土安全保障省の運輸安保庁」
で働いているそうです。
「ドックトレーニングやハンドリングが任務でなければ、あれほど長く海兵隊に任務を続けてはいなかったと思います」
このように語るサザーランドさん。
危険にさらされる軍用犬や警察犬は、世間から賛否両論があるのは事実。
しかし…彼らのおかげでたくさんの命も救われました。
そのような使命を背負って、多くの使役犬は任務に誇りを持って遂行しているのです。
多くの命を救ってくれたライアランドはどうか安らかに眠って下さい。