
えくぼの伝説!
中国では死後、人間の魂は冥界へ旅立つと言われています。
その黄泉路には彼岸花がいっぱい咲き、
道の外れに忘川河という河があります。
黄泉路にはたくさんの彼岸花が咲き乱れ、
死者を迎えてくれます。
その河を渡るには奈河橋という橋を渡らなければならず、
その橋端に孟婆という女性がここを守っているのだとか。
そしてそこを通り過ぎる人々に「孟婆スープ」を飲ませます。
孟婆が飲ませるスープは、別名「忘情水」と言われ、
このスープを飲むと今までの人生のつながりを全て忘れてしまいます。
嫌いな人も好きな人、友人や愛する人もすべて……
全て忘れてしまうことで、生まれ変わった来世で出会ったとしても、
お互い関係のない人になってしまいます。
ひどい話のようですが、
忘れることで来世へと安らかに生まれ変わることができるのです。
けれど、スープを飲みたくない人もいます。
今までの人生の記憶を忘れないように…
孟婆スープを飲まずに転生したいと思う人もいます。
そんな死者には苦しい試練が待ち構えていました。
その試練を受ける人に孟母はマークを付けるのだそうです。
それがえくぼでした。